当社で加工した製品の一例をご紹介します。
斜め穴、斜め加工、機械加工でお悩みのお客様はご参考にしていただけると幸いです。
斜め穴加工
面や軸に対して直角に穴を開けることが一般的ですが、角度を指定して穴を開ける(いわゆる斜め穴)となると、簡単そうで簡単にはいかないことが多いです。
ドリルで加工する場合、斜めの面でドリルの刃先が逃げてうまく加工できないであるとか、ドリルが暴れて折れてしまうこともあります。また、斜め穴加工は品物を傾けて固定する場合があり、穴位置の位置決めに手間がかかることがよくあります。
弊社では当初は何本もドリルを折って経験を積み、不安定な斜め穴加工でも安定して加工できるようになりました。複合加工機での斜め穴加工は、特に位置決めが難しい円筒や旋盤加工後の品物の位置決めが正確に行えます。加えて、大幅な工数の削減を実現しました。
傾斜面(斜めの面)加工
軸や面に対して角度をつけた面を加工できます。
マシニングの加工ではサインバイスや治具を使い、ワークを傾けて加工します。平面の加工に比べると段取りの時間や工数は増えます。
弊社の得意とする加工は、「旋盤加工品に傾斜面を作りたい。」というような案件です。複合旋盤を用いて加工できます。場合にもよりますが大がかりな治具を作る必要がなく、工数も格段に少なくできますし、角度や位置の精度も正確に加工することができます。特に円周上に何か所も加工する場合はよりメリットがあると考えます。
多角形加工
規格品の六角材が使用可能であれば、それを使うことがコスト的には押えられますが、材質やサイズ、精度の都合で使用できない場合は切削加工になります。マシニングで加工する場合はサインバイスを用いたり、外周をエンドミルで加工したりして加工できます。
弊社が特に得意とする加工は複合旋盤を用いた加工で、六角、四角をはじめ、固定のしにくい三角や、八角など多面の加工が出来ます。何面でも出来ます。等分の角度はもちろんのこと変則な多角形にも対応可能です。
NC旋盤+マシニング加工=複合加工
弊社ではNC旋盤だけの加工もできますし、マシニングだけの加工もできます。
双方を組み合わせることによって、お客様のご要望に素早くご対応することが可能です。
さらに、複合加工機を組み合わせることにより、NC旋盤+マシニング+斜め穴加工+傾斜面加工+多角形加工など複雑な加工もできます。熟練の職人がお客様のご希望に合わせて、最適な組み合わせで製品を加工します。
円筒カム加工
鋳物や、ロストワックス品、ダイカスト品など、成型品や異型品の加工は、素材の形状や、抜き勾配がついていたりしていますので、加工機械に固定する際にノウハウやコツが必要となります。通常の丸棒や角材を固定するように簡単にはいきません。
弊社ではダイカスト品の加工をしていた経験があり、治具を製作したり、あらゆる工夫をすることで加工することが可能です。また、鎔断ガス切り、レーザーカット、などの姿切りの加工もできます。
小さいフライス削り出し品
バイスで固定するには、ちょっと小さすぎて困ったな、、治具を作ろうか、、?と悩んでしまうような小さいサイズの削り出し品が特に大好きです。
小さいながらも、機械加工で細かい面取りを取れるように刃物の選定をしたり、加工プログラムで工夫をしたり、職人が頭をフル回転させて製品の製作にとりくみます。もちろん斜め穴や斜め加工を組み合わせることが出来ます。ちなみに、どんな加工でも職人が頭をフル回転させて製品の製作に取り組んでいます。ですが、この種の加工は業務の域を越えて、職人の自己満足の色が濃ゆくなるのは否めません。(笑)